富士山の入山料が義務化の方向で検討されているそうです。
誰が決めているの?
富士山世界文化遺産協議会というところの作業部会で検討されているようです。
第13回富士山世界文化遺産学術委員会(令和2年2月6日)開催結果
構成員はの一覧はこちら。
法律関連、行政法、租税法の専門家もいらっしゃるので、強制徴収に向けた法的根拠は何とかなると踏んだ、というところでしょうか。
現場の人が1人もいないことが気になります。全員徴収にして五合目に行列ができたりしないんだろうか。。。
実際の徴収率はどのくらい?
こちらもこのWGで数字を取っていました。
今年に入って静岡県側の徴収率が格段にアップして、山梨県を越したんですね。
それにしても7割弱。強制化に向けた意見が出るのも分かります。
何に使っているの?
こちらも上記委員会で問題点としてあげられているところで、山梨・静岡両県で予算が別なうえに、用途も別です。
確かに、静岡県側では5650万円の徴収にかかる徴収経費が340万なのに対し、山梨県側では、8780万の徴収に2630万円。そして、静岡県側では山小屋のトイレの改修に使われているけどそれが山梨県側にはなかったり、一定のルールが必要そうです。
<追記> twitterで、静岡県側では、徴収経費のすべてを協力金から出しているわけではない、とご指摘いただきました。
おそらくこちらの話ですね。
http://www.fujisan223.com/docs/contribution_2018/mission_16.pdf
「 富士山保全協力金の実施経費のうち、記念品(缶バッジ)の作成経費に 充当した。」
そうすると、2630万/8780万(30%)の山梨と3559万/5655万(63%)で静岡側が非効率なことになります。
小尾さん、ご指摘ありがとうございました。
義務化はうまくいくのか
以前にも書きましたが、私は富士山の入山料義務化は必要ないと思っています。徴収率を上げることに反対でも、徴収することに反対でもありませんが、徴収の仕方で徴収率は上げることができると考えているため、義務化に労力を費やす意味はないと考えているからです。
その他、鉄道計画も話し合われているようです
「富士山の環境や景観、技術的な適合性などから、現時点では 「富士スバルライン上にLRTを敷設」 することが、最も優位性が高いと評価される。」だそうです。
入山料の徴収、鉄道の敷設とここ数年でいろいろ変化があるかもしれません。