皆さん、山に行くときの天気予報、何使ってますか?
有名どころだと「ヤマテン」ですかね。ツアーにいらっしゃるお客様だと、てんきとくらすのA、B、Cを見てる人が多いかな。気象協会なんかも山の天気を出してたりします。
ただ、台風の時だけはその台風の影響が加味されるタイミングが異なるため、やっかいです。特に、日本に近づいてきた後の数日後ぐらいの天気だとほぼ加味されますが、太平洋から予報円がある程度大きいときに、予報の中にどのくらい加味されているのか考えるよりも、台風の進路予想の情報源そのものを見たほうが分かりやすいことも多々あります。
そこで、今回紹介したいのが、気象庁のHPともうひとつ、JTWCです。
まずは気象庁のHPへ
例えば、今週末私はガイドの予定でした。5日間の読売新道の予定。台風シーズンですし、まずは気象庁のHPへ行きます。
これ、今時点での画像ですが、今日の午前だと15がまだ台風になってなかったんですよね。
台風13号レンレンは大陸へ抜けちゃいそうだし、特に問題ないよね。太平洋上に熱帯低気圧があるけど、まだ進路予想も出てないし、特に気にすることないか、と考えていました。
なんとなくてんくらへ
てんきとくらすへ行くのは、てんきとくらすを信頼しているからではありません。てんきとくらすを見ているお客様が多くて、ここがCとかになるとキャンセルが多く出るからです。
というわけで、テンクラどうだろう、と。
特に問題なし。月曜悪そうだけど、まぁ、下山日だし。常連さんが多いツアーだし、早々キャンセルも出ないだろう、と。
最後に台風シーズンだしJTWCへ
そしてJTWCへ。
おいっ、何だこりゃ。ほとんど気にもかけなかった太平洋上の低気圧がドンピシャじゃないか。やばいっ。
というわけで、結局行くことにしたのですが、こんな流れで見てたりします。
私はガイドの中ではあまり天気を気にしない方だと思います。お客様のほうがいろいろアプリ知ってたりするかもしれません。そんな私でも台風は進路とスピードが気になります。なので、見比べているのが、気象庁とJTWC、なんですね。
JTWCとは?
JTWCとはJoint Taihoon Warning Center の略で、日本語で言うと「 合同台風警報センター 」だそうです。
合同台風警報センターは、アメリカ海軍とアメリカ空軍がハワイ州真珠湾海軍基地に共同で設置した、アメリカ国防総省の機関である。アメリカ太平洋軍司令官の命に基づき、北西太平洋・南太平洋とインド洋で発生する熱帯低気圧を偵察するとともに予報や警報を発し、国防総省および他の合衆国政府の諸機関を支援する任務を負う。
wikipedia
ガイド同士とかツアー会社内だと「米軍はどう言ってる?いつ来るって?」みたいな会話が普通にありますが、その時の「米軍」が指しているのが、このJTWC、です。
JTWCの使い方、注意点
JTWCで検索を掛けるとこんなページが出てきます。もしくは、
こちらのURLから。
英語が出てきてぎょっとするかもしれませんが、地図上から見たい台風の名前を見つけて、右メニューからその台風の「TC Warning Graphic」をクリックしてください。右メニューは台風ごとに並んでいます。
そうするとこんな画像が。
一つだけ注意してほしいのが、時刻が「Zebra time(世界標準時)」なので、8時間足してください。サマータイムの間は8時間、それ以外は冬時間ですが、台風シーズンはほとんどサマータイムだし、1時間のずれでどうこうということもないので8時間足す、と覚えておけば十分です。
この地図で言うと、最接近は08/18Z(8日の世界標準時で18時)なので、09日の2時ごろ、夜半が最接近ですね。夜のうちに抜けてくれ!
なぜ気象庁とJTWCか
台風の進路、日本のテレビやネットだと気象庁の予測を使っているんだと思いますが、どれ見てもほぼ同じなんですよね。
JTWCは気象庁と全然違う予測を出すこともよくあります。
例えば、今回の15号、ファクサイの場合。
気象庁だと東海地方直撃予測です。
JTWCだと房総沖。結構違いますね。
どっちが精度/確度が高い、ではなく、両方見比べて、両方のシミュレーションを考えておくことが大事です。
台風に負けずにぜひ素敵なお山ライフを!