日本の山もまだまだ登ってないから海外登山にチャレンジしない、という間違った思考

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先日、キナバルから帰ってきました。

キナバルは、マレーシアの山で、4,095m。富士山よりもちょっとだけ高い山です。難易度だけではなく、1泊2日で登れるところや、頂上でのご来光めがけて登る行程なども富士山そっくり。

でも。

やっぱり登山を支えている文化が全然違うので、登山の形態は全然違います。それは、アフリカ・キリマンジャロ然り、ネパール然り。そういうのを知らずにいるのはもったい。日本の登山文化を客観的にみるためにも、海外登山を経験した方がいいし、そんなに難しいことを考えなくても、とにかく楽しいからやってみた方がいい。

でも、海外登山を進めると、一定量の「日本の山も全然登ってないのに」「日本の山がひと段落してから」派がいます。

日本の登山がひと段落してから、ってそれ、いつひと段落するの?

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全然違う登山文化

例えば、キナバル。

休憩ごとにあずまやがあって、トイレがあって、ごみ箱があります。これだけで、「持ってきたものは全部持ち帰り」みたいな文化が、世界共通だと思ってる人はびっくりでしょ。

3200m付近にある小屋に泊まるのがほぼ全員で、小屋のベッド数で制限されているので、登山道も混雑しません。

山小屋のごはんはバイキング。ちょっと中華系で脂っこいですが、基本、おいしい。肉も野菜も出ます。

こういう贅沢な空間の使い方ってなかなか日本の山小屋ではないでしょう。

寝床は1人一つのベッド。もちろん、寝袋を持っていく必要はありません。

違う、って言ってるだけで真似た方がいい、って言っているわけじゃないですよ。そもそもキナバルとキリマンジャロも違う。ネパールもまた違う。ヨーロッパアルプスも、ニュージーも違うんだと思う。知らんけど。

合わせる必要はない。だけど、日本で語っている登山文化が世界共通言語じゃないことを知っておくのは大事だし、なによりそういう経験が旅の醍醐味のひとつ。

ついでにヴィアフェラータってのもあります。完全確保された中でのクライミング体験?世界最高所にあるヴィアフェラータ。ギネス認定です。

心配するな。日本の登山がひと段落なんて、、、、しない!

ここまでの話だけだと海外登山に行った方がいい理由で、間違った思考とまで言えません。私が本当に間違っていると思うのは、、、、

「ひと段落したら」の部分。

ひと段落するの?ひとつ行きたい山に行ったら、山小屋で話が盛り上がって、行きたい山リストに3つも4つも加わるのに?そもそも今の行きたい山リスト作っても10年ぐらいかかりそうなのに?

そもそもひと段落しません。それに、海外登山はいけて年に1回。ときどきキリマンジャロと同年にキナバル行ったり、その逆だったり、キリマンジャロ2年連続とかいう人もいるけど。日本の山に登る足かせにはなりません。

お金だって、キナバルだったら成田発着で20万ぐらい。北海道登山にちょっとプラスしたら行けちゃうんじゃないでしょうか。安くはないけど、無理な額じゃないと思います。キリマンジャロになると高いけど。

そもそも海外と国内を分ける必要がなくなった

海外登山を必要以上に怖がったり、ハードル高く感じたりする風潮って、根底には昔の、ヒマラヤ遠征隊、みたいなものがあるんだろうと思います。

確かに、シベリア鉄道で北からネパールに入っていったような記録も読みますし、ドル円レートが300円以上だった頃なんて大変だったんだろうと思います。

でも、今はビザも簡単だし、円は強いし、飛行機は便利だし、海外登山にハードルを感じる必要はありません。キナバルに5日間、20万。再度言いますが、北海道とそうそう変わりません。

いつか、なんて言ってたら、そのいつかは来ませんよ。

体力だっていつまで海外行けるだけあるかわからないし、キリマンジャロの氷河がいつまであるかわからないし、キナバルの地震みたいなこともあります。そもそも日本経済見ていると円がいつまで強いかもわからないじゃないですか。

下山後もすごいよ!

キリマンジャロ行けばサファリがありますしね。キナバルはビーチ。

と、いうわけで、最後にキナバル後のパラセーリング動画張っておきますので、ちょっと気になっている方、そんなに深く考えずに、来年ぜひ行きましょう!

[Yamakaraキナバル] パラセーリング上空から
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登山の心構え
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経営と登山のあいだ
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