レンタル業が、在庫抱えたらウハウハだって思っているそこのアナタ、世の中そんなに甘くないんだよっ

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登山道具のレンタルって言ったって、在庫抱えきれば利益の嵐、そう思ってませんか?少なくとも起業前のワタクシ、そうじゃないかなとうっすら期待していました。1年目でそんな期待は吹っ飛びましたが。起業前にエクセルたたいてた時も、在庫回転率と季節波動をどうするかを考えていました。ここまでオペレーションヘヴィーな業態とは。。。

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夏は毎日こんな感じ

靴、洗いまくります。今シーズン洗ってくれた靴、2万足を越えるそうな。お疲れ様です。

当然ですが週末の使用が多くて、土日で使ったものは月曜か火曜に浦和の倉庫に帰ってきます。それを装備ごとに分けて、靴だとインソール外して、靴は高圧洗浄機、インソールは業務用洗濯機で洗います。帰ってきて、自分のザックをひっくり返して洗うのとは違いますよ、量が。

ヤマト運輸からの返送が毎日この台車で6-7本。1本仕分けるのに、慣れているベテランで2人がかりで2時間ぐらいかかります。

ヤマト運輸以外に、夏の間は新宿、浦和、河口湖、富士山五合目吉田口、富士山五合目富士宮口をぐるぐる回っているルート便、2トントラックがあります。

お願いしているのは、公徳運輸さん。ドライバーさんもみんな親切で、めちゃくちゃ助かってます。何か物流で困っている人は相談してみるといいかも。

レインウェア、フリースなどなど靴以外のモノは業務用洗濯機で洗います。

今年はワタクシ、ここの洗濯機係をやっていることが多かったのですが、毎日8時前からフル回転させて、1日中回してぎりぎり洗いきれるかどうか、ってぐらいの量です。

なんで社長がオペレーションに入ってるの?ってよく聞かれるんですが、うちの会社、稼働期間が年に2か月なので、実質まだ18か月しか繁忙期越えてないんですよね。なので、細かいところで改善点がたくさんあって、それをシーズン後にちゃんと議論できるように、シーズン中はしっかり駒として働きます。

例えば。

五合目での仕分けと浦和での仕分けのルールを統一させるのかどうか、場所の広さによってできることが変わるけど無理やりにでも統一させた方がいいのか。

倉庫のレイアウトを変えるだけでピッキングの動線が短くて済むのではないだろうか。

などなど。ほんと細かいところで言うと、ガムテープの張り方や張る場所までどうするべきかやり取りされていたりします。

コスト構造的にはメンテナンスと配送料が重い

富士宮口にも富士吉田口にもレンタル屋さんの支店を置いていますが、貸し出しのサービス向上もありますが、主目的は、レンタルの返却ウケツケ。ウケケケじゃないですよ。

ヤマト運輸の送料、各支店ごととの契約なので、浦和からの往路は契約料金で安くしてもらっているのですが、浦和に戻ってくる復路は定価になるんですね。なので、返却を配送以外で受け取るのがめちゃくちゃ大事だったりします。そのための各五合目支店。

じわじわ値上げしてきて、なかなか圧迫してきています。配送料。

1シーズン終わるとかなりの量の廃棄

大体この2mの高さのかご台車6杯分くらい廃棄します。靴だけで。 1000足弱になるんじゃないかな。廃棄靴。毎年1000足ぐらいは入れてて、それでも在庫がどんどん増えていないので、そのぐらいの量廃棄しているってことでしょう。シーズン中は貯めに貯めて、シーズン最後にこの中から本当に捨てるものを仕分けます。ソールがもう限界、というものから、靴ひもが切れているだけでまだ使える、というものまで混ざっているので。

もちろん、ストックも、ランプも、レインウェアも、ザックも廃棄します。大量に。

忘れ物だけはないようにお願いします!

忘れ物しました、ってコールセンターに電話もらって、「なんで出てこないの?」って逆ギレされているお客様が時々いらっしゃるんですが、お客様が想像している姿と実際の姿にかなり乖離があるんだろうと思います。そんな簡単に出てこない!

と、言うわけでレンタルご利用の方も、Yamakaraのツアーでレンタルを使われる方も、お忘れ物だけは絶対にないようにお願いします!

と、いうわけで9シーズン目が終わりました

ようやく、本当にようやく、オペレーションに大きな負荷をかけずに(12時までみんなで梱包するとか、ヤマトの配送時間間に合わなくて岩槻のセンターに100個以上持ち込んで苦笑されるとか、新宿の来店の梱包が間に合わなくて2時に新宿店に搬入するとか、そういうことなく)、1シーズン終えられた年となりました。みんな頑張った!

来季に向けて、ようやくもっとレンタル受けられるぜぃ!って胸を張って言えるようになりましたので、学校登山やっててまだ登山装備レンタル導入していないところとか、会社で登山イベントやるとか、そういうところをご存知でしたら、ご紹介いただけますと本当に本当にありがたいです!

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経営と登山のあいだ
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