農鳥小屋親父エンターテイメントワールドへようこそ

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おそらく、ネット上で最も評判の悪い山小屋じゃないでしょうか。農鳥小屋。私は大好きです。農鳥小屋の親父さん。好きすぎて、毎年3回はガイドで訪れ、ご一緒したお客様はもう200人を越えているかと思います。

行ったお客様はみんな(は、言い過ぎか?)農鳥小屋が大好きになります。いや、好きにならなくても、ネット上のひどい話が全部ウソではないまでも、偏った意見であることに気づきます。

ネット上でアンチの意見がはびこっているなら、ファンの偏った意見も書いてみよう、それが今回の記事でございます。あくまでアンチに対抗するファン側に偏った意見ですので、異論反論認めません。

ファンの皆様、できる限りSNS等でシェアしてくださいませ。きっといつかアンチの投稿より検索上位に来て、「農鳥小屋、えっ?」って行ったこともないのに眉をしかめる人が世の中から減ってくるはず。。。。

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農鳥小屋親父と会う前に覚えておかないといけないこと

ここのボタンのかけ間違いなんじゃないかと思うんですよね。いい人なんだけど、確かにわかりづらい、というか。

声が大きいのは、耳が遠いから。怒っているわけではない

声、大きいです。怒っているときも大きいんでしょうけど、普段から大きいです。

本人曰く、「ライフルで耳をやられているから」だそうで、電話でも声が大きい。それだけのことです。田舎のおじいちゃんの耳が遠い。何を怒ることがあろうか。そこでミスコミュニケーションがあったらこちらが合わせてあげればいい。声が大きい、そう覚えておけばどうってことありません。知らないとちょっとびっくりはするかも。

それに、奈良田の独特のなまりも入って、怒鳴られている感じがするのかもしれません。でも、とにかく人好きの、話が大好きな人なのです。

基本的にはかなりのツンデレ

この張り紙がもうツボ過ぎて(笑)。

え?例外なしゴミお持ち帰りじゃないの?軟弱だとありなの?でも、軟弱だってお願いしたら、軟弱なやつは来るなって怒鳴られそう。どうなの?どうなの?

うちでいうと、軟弱というより、天気が悪いときに置いて行っていいよ、と言われたことはあります。もちろん置いていかずに全部持ち帰りましたが。

分かりにくい。本当に分かりにくい。こういうの大好き。

話し好きだけど意外と照れ屋さん

こちらから行かなければいけません。行けば、手ぬぐいに一言入れてサインまでしくれたりします(笑)。

例えば、うちのツアーでこたつで飲み会をしていても、輪に入ってきて一緒に話す、みたいなことはありません。部屋に入ってきて、ストーブの火のチェックしてるふり(?)して、ちょっと話して、「忙しいから~」って言って出て行ってしまう。話したいんじゃないかなと思うほどに何度も何度も部屋ににちょっと入って、を繰り返します。

山の基本を守っていれば怒られることはない

こうやって、優しく怒ってくれる山小屋も減りました。経営者目線で、下界のホテルを目指しているみたいな小屋だったり、逆に温かみのない冷たいルールで縛る山小屋だったり。いろいろあっていいと思うんです。

私も、すべての小屋が向かうべきが農鳥小屋と言っているわけではありません。日本の山小屋が全部あんな小屋になったら、、、、やだ。

けど、いろんな小屋があるのが健全だと思います。全部が燕山荘目指さなくていいし、全部が北八ヶ岳の小屋みたいなのを目指さなくてもいい、その中の1つの存在として、昭和の難解な、怒った後、「ごめんねー言い過ぎて」って言いにくる感じのツンデレ感のある小屋があってもいいと思うんです。

一通りアンチ農鳥のページは見ているつもりですが、アンチの方々の言い分って大きく分けて2つで、「客なんだからもうちょっと客扱いしろ」か「確かに山のルール的に怒るのは分かるけど怒りすぎ」かどっちかに分類される気がしています。

でもね、早出早着とか、自然を痛めつけないとか、悪天が来そうだったらちょっと無理してでも高度落とすとか、当たり前のことしか言ってないんですよね。もちろんそれらを守っていて怒鳴られることもありません。農鳥付近で死亡事故ももちろんあります。それを防ぐための山小屋の親父としての忠告。必要だと思うんですよね。

その割には、部屋の中でバーナー使って良かったりして、やっぱりわかりにくい。わかりにくいなー。

設備は確かになかなか言葉にしがたい

まぁ、多くの人が言うのはトイレですよね。

これに関しては、覚悟していってください。ペーパー置く場所もないので、首からつるせるようにして持って行ったほうがいいかも。

風が強いとエアーウォシュレット?になります。これも自然。意外と匂いはしません。2800mの小屋ですからね。

心なしか、トイレの下の植物は生い茂ってる気も。

農鳥小屋の何を楽しむか

もう深沢さんの話を楽しんでください

本当に話し好きです。会話のキャッチボールになっているかというと疑問なことが多いんですが、いろいろ話してくれます。冬のマタギの話、一緒にいる甲斐犬の話、農鳥岳の先の笹山の話。会話になりかけて、ちょっと都合が悪くなるときだけ、聞こえないふりして大声で「え?え?」って聞き返してくるので、私の中ではもしかしたら耳も遠くないのではないか疑惑があったりします(笑)。

基本的には照れ屋さんなので、きっかけはこちらが作ってあげないといけません。

こたつでのみんなで過ごすのは、まさに田舎に帰った時の年越し

こたつ、最高です。ちなみに掘りごたつでもなくて電気ごたつでもない。豆炭炬燵です。

北岳肩の小屋からだと農鳥到着は遅くても13時。それからこのこたつで酒盛り状態ですから。楽しくないわけはありません。

ご飯は山菜と厚揚げとひじきの煮込み、味噌汁

繊維質を多く、と親父さんが考えてくれているご飯です。味噌汁うまい。ちゃんと煮干しで出しとってます。

ご飯は、寝る部屋から出てすぐの別の部屋で食べます。

味噌汁の出汁にとっている煮干しは、食べずに残すと犬のエサになります。

朝ごはんの生卵は好き嫌い分かれますね。私は残したお客様の分までもらってますけど。朝ごはんに生卵が出てくるだけで、「どうなの?」って言ってる人いますが、いやなら食べなくていいと思います。1品嫌いなものが出てくるだけで「どうなの?」って言ってる方がどうなのよ。

犬はモミジとブランと、、、

犬は甲斐犬。狩猟犬で、冬の間鹿を狩っているそうです。精悍。

ちなみに、モミジはもちろん日本語ですが、ブランは、「ブランちゅうのは何語かわかるかー」っていうのが親父さんの持ちネタなので、ぜひ聞いてあげてください。ちゃんとフランス語!って引っかかってあげなきゃダメですよ。答えは、、、、ぜひ直接。

いろいろな茶目っ気

間の岳からこんな標識あるので、楽しみながら下山を。

農鳥小屋親父の似顔絵と名言入りの手ぬぐいも最高です。ウケケケにしか見えないウケツケも最高!ちなみに、3年前からここで働いているひろこさんの作です。ツボを心得てて最高すぎ!

ちなみに、農鳥小屋親父は、、、

お土産持っていくととっても喜びます。お酒は飲まないので、フルーツかなんかで。甘いものも好きです。犬が喜ぶものを持っていくととっても喜びます。

「何が好きですか?」って聞くと、「チベットのどこそこ高原でとれたバターを使ったチャイが、、、」って語り始めるので、みんなで楽しんで聞きましょう。

こんなこと書くとアンチの方々から、お金出して泊りに言ってるのに何でお土産?馬鹿なの?とか言われそうですが、ここは宿泊が目的じゃなくて昭和のおじいちゃんを愛でて楽しむ小屋なんですよ、そこんとこ理解しないと楽しめないよ。

深沢さん、いつまでもお元気で、小屋に上がってくださいね、よろしくお願いします!