登山ガイドがおススメしたい災害でも使えるライト3つ

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完全な真っ暗闇って経験ありますか?登山経験のある人はそういうこともあるかもしれませんが、それ以外の人はほぼ経験ないんじゃないでしょうか。電気もなく、満月でもなく、真っ暗闇。もしかしたら、そんな状態、災害で停電で初めて経験することになるかもしれません。そして、私の登山経験が活きるかもしれない。私自身も、阪神大震災で被災し、東日本大震災でも東京にいて、ついでにチリ地震でもアコンカグアにいたという経験を持っています。その経験から、これだけは用意してほしい、というものを書いておきます。

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暗いと何もできない

真っ暗闇だと何もできません。登山中でも動くのは危険。被災していたら、地面に何が落ちているかわからないから身動きできません。

停電は当たり前ですが予告なく来ます。そのために「なにか明かりになるもの」はとても大事なのです。

そして、その「何か明かりになるもの」は指向性をもったヘッドランプのようなものと全体を照らすライトのようなものは別で用意しておいた方がずっと過ごしやすい。例えば、テントの中で3-4人でくつろぐときに、それぞれがヘッドランプだとそれぞれの前は照らされているけれど全体が照らされていないので、遮るものがあると死角が多くできて、モノを倒すリスクが多くなるし、なによりみんなでくつろぐ感じにならない。だから、手許を照らすヘッドランプとは別に、全体を照らすライトを用意したほうがいいでしょう。

ヘッドライトは明るさより頑丈さ

多分、ヘッドランプを買いに行ったアナタは、××ルーメン、っていう明るさの数字マジックに惑わされて、ちょっとでも明るいものを、と思うでしょう。でも、ほんとにそう?

例えば、山小屋で消灯後にトイレに行くときにランプを付けるのなら、周囲の人に迷惑が掛からないように明るすぎない方が良かったりします。本当に明るいのが必要ならば、ヘッドランプじゃなくて全体を照らすライトが明るいのがいいでしょう。

それよりも、ヘッドランプに大切なのは頑丈さ。弊社、「やまどうぐレンタル屋」で多くのお客様がヘッドランプをレインウェアの中に入れて返却されて(ホントにやめて!)、それを間違って洗濯機回してしまっているという貴重な、本当に貴重な経験からいうと、強いヘッドランプはコレです!

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コイツ、あんまり明るさはパッとしません。必要最低限。だけど構造がシンプルなのか、洗濯機回しても、ある程度乾くとつきます。製品は防滴仕様なので、防水じゃありません。洗濯機回した後つかなかったよ、ってクレームはうちに入れられても困りますが(笑)、でも、経験上いろいろなヘッドランプ使ってますが、これが一番頑丈。

ちなみに、こいつは電池交換だけちょっと癖があるので、動画を見ておきましょう、どうぞ。

商品詳細(スマホ版)|登山用品レンタル やまどうぐレンタル屋

登山みたいに暗い中行動するわけではなくて、手許だけでよければネックランプという選択肢もあると思います。

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例えば、テントの中で本読みたいとかちょっと書き物したい、というような時にはこっちの方が向いてます。ただ、歩行には向いてません。被災した際に、暗い中ガンガン動くわけでは無ければネックランプのほうが使い勝手がいいかも。

モバイルバッテリーはLEDライト付きを

分かりにくいですが、inputのマイクロUSBの下にライト

後述のLEDライトにもモバイルバッテリー機能がついていますが、あくまで予備。逆にモバイルバッテリーの呼びにLEDライトがついてるのを使っていますが、これ、非常に良いです。まさに懐中電灯。ちょっとしたときに使えます。

ヘッドライトにしろ、LEDライトにしろ、寝るときにどっかにやっちゃって朝ごそごそ探さないといけないことが多いです(私の身の回りの整頓ができてないだけなんだけど)。だから、ヒカリモノは多いほうがいい。

昔買ったANKERのLEDライト付きを愛用していますが、今はANKERは出してなさそう。でも、いろいろなところから出ているので、一つ買って、常日頃から充電しておきましょう。

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全体を照らすライトはLEDランタン

これが一番大事。山でも、もう最近ヘッドランプ使ってません。一応忘れたお客様用に持って行ってるけど。これをザックのチェストベルトに掛けるだけ。明るいし、広がりがあるし、長持ちするし、モバイルバッテリーにもなるし、安いし。何も問題なし。これは1家に一つ。一人一つでもいいかも。

ちなみに、機能としては、

  • 明るい。とっても明るい
  • 点滅機能もある(あんまり使わないけど、暗い中で救助待つとか、ガイドと添乗で最後尾先頭を知らせあうにはいいかも)
  • 最大の明るさで8時間ちょっと。夜2-3時間なら2-3日はもつ。明るさ調節可能
  • チャージはmicroUSD。コンセントから可能
  • outputもあるので、スマホなど充電可能
  • マグネット式なので、金属部分にくっつけられます
  • 200g弱と軽い。思ったより小さい
  • 防水&防塵
  • 2000円ちょっと。安い
  • 全体を照らすので、暗いときにつけるとホッとします。小屋の消灯時間無視して飲めます (メイワクダカラヤメナサイ)
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LEDランタンが無かったら、ヘッドランプに買い物袋をかぶせてみて

ヘッドランプみたいな指向性のある光源に、乳白色の買い物袋をかぶせると、光が乱反射して全体が明るくなります。LEDランタン忘れるとよく使う手。テントの真ん中に、天井向けてヘッドランプを置き、上から買い物袋をかぶせる。ネックランプだと光量が少なすぎてダメですが、ヘッドランプならこれで何とかなります。

それでも停電が長引くのが怖かったら

私は使ったことないけど、私の愛する農鳥小屋では、電池式のランタンとソーラーランタンが置いてありますので、これもいいんじゃないでしょうか。

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結構ザックの横に着けている人見ます。テント泊で小さなテントなら十分な光量になるんじゃないでしょうか。前見たときは5,000円以上していた気がするんですが、安くなったのね。この値段から試してみてもいいかも。

いずれにしても、備えあれば。

真っ暗闇になるのは突然です。そして、停電だったり山の中で遅くなって暗くなったりすると、気持ちも沈みますし、焦ります。そして、それが事故につながるようなこともあります。だから、備えだけはしっかりしておきましょう。

山の世界では、どんな山に行くにも、ザックに一つヘッドランプを、とよく言われます。こういう災害の後、喉元過ぎれば、とならないように、山に行かない人も、ぜひ対策をしておいてもらえれば、と思います。