アコンカグア挑戦記(7) ベースキャンプでの順応

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2月15日。少なくとも2日はベースキャンプで順応と休養とすることにしました。
昨日は言葉も出てこなかったKyokoさんですが、なんとか元気になったようです。「今まであちこちで4000mは大丈夫だったからベースキャンプまではルンルンで来れるはずだったのに」と。それを聞いた時、あ、このせいだ、と思いました。
不思議なことですが、高所登山には越えるのに大変だ、といわれている高さがあり、それが4000m、6000m、8000mです。この高さを越える瞬間は、注意して越えなければならない、と。
そのせいか、山の高さはいろいろあれど、ベースキャンプ、の高さはほとんどが4000m~4300mとなっています。4000mを越えた後、少し体を休めなければならないためです。
どんなに8000mを登ったことのある登山家でもちょっと気をつけて越えなければ後々体調に影響が出てくる、4000mとはそんな高さなのです。
もちろん、今までに経験のある高さだから大丈夫だろう、というのは感覚的に良く分かります。でもそういう考え方は登山では禁物。毎回毎回、高度順応をやっていかなければならないのです。もし今まで登った高さが大丈夫ならば、エベレストに登っている私はどの山でも高山症状がでないことになります。でもそんなことはないのです。毎回結構気を使って越えています。
しかも、酸素の濃度は緯度によって異なります。赤道直下キリマンジャロの4000mとアンデスの4000mでどの程度酸素濃度が異なるか分かりませんが、感覚的には結構違います。
Kyokoさんが「今まで登っているから大丈夫」と思うほどには4000mという高さは甘くないのです。
さて、ベースキャンプ。200張近くのテントが張られていました。

▲ベースキャンプのテント群
インターネット、電話は15分で10ドル。衛星電話でつないでいました。シャワーはちゃんと温かいお湯が出て1回10ドル。プロパンガスで沸かしていました。食事もピザ、ハンバーガー、ステーキなどが食べられるテントがあり、1つの村のようです。

▲ベースキャンプから見る朝焼け