私が注目している登山ガイド2人

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今日、子供の本を買いに、丸の内oazoに行ったら、偶然入口で登山家・登山ガイドの花谷さん(花ちゃん)と会いました。

花ちゃんは言わずと知れた日本で有数の登山ガイドです。
明日からヒマラヤかどっかに遠征行くみたいで、ニッピンで冬山机上講習かなんかに行く途中でした。そんなしょーもない講習を大事な遠征前日に入れて、本人も断りなはれ、ニッピンさんもええ加減にしなさい、という感じもしなくなかったのですが、それも本人が選んだこと。口出しする筋合いでもありません。
花ちゃんとの出会いは、13年前。山岳部の仲間としてお互い名前は知っていたものの、実際に会ったのは富士山ガイドの仲間として、でした。山岳部としては私が後輩ですが、富士山ガイドとしては1年先輩だった私が、花ちゃんのガイド仕事のチェックと称して、ツアーに後ろからついていき、試験監督みたいなことをやりました。それが今や日本を代表する登山ガイドですからねー。すごい話です。
ところで。
日本にはたくさん登山ガイドがいますし、ツアーガイドからマンツーマンの岩登り、冬山までいろいろな活動をしている訳ですが、登山ガイドとして今後の登山業界を左右する、という意味で、私が注目しているガイドさんが2人います。その1人が花ちゃんです。
花ちゃんは、現役の登山家活動を並行させてるんですね。それでガイド活動もついでではないレベルとフィロソフィー。これはなかなかできることではないと思います。
登山家の活動とガイドの活動って、似てるようで思考回路は全然違うんですね。登山家はある程度リスクテイカーじゃなきゃいけない。なぜかって登山家の世界というのは、パイオニアが評価されるから。未踏峰だったり未踏ルートだったり、未踏じゃなくても登った人の少ないルートを登ることが評価の対象になるわけです。ざっくりですが。そうすると、ある程度のリスクテイクは必要となります。
一方、ガイドというのはゼッタイに自分のコントロールできるリスク以上のリスクを取る訳にはいかない。当然、お客様を事故なしに下ろさなければならないわけですから。この2つは、同じような活動をしていても、リスクとのつきあい方が全然違う訳です。
これまで、登山家が片手間でガイドをしていたり、引退後の登山家がガイド活動をしているというものはありましたが、登山家として一線にいる人が積極的にガイド活動をしているという珍しい例だと思います。そして、彼の活動がベースとなって真似る人が出てくるかどうかが、今後日本で後に続く登山家が生まれるかのカギになってくると思います。
登山家の活動って、生活の基盤、つまり収入をどこに持ってくるか、というのが結構大きな問題なんですね。これはぜひ、岳人の最終刊の珠玉インタビューを参照してください。
よい子のみんなは、岳人7月号を正座で読みましょう
マイナースポーツでしかも興行としては成り立ちにくい登山の特性上、スポンサーで成立させるのはなかなか難しい。その中で自然と出てくる仕事が登山ガイドな訳ですが、上記のリスクに対する思考だけじゃなく、なかなか集客のハードルが高くて成立しなかった。
花ちゃんの個性でガイド+登山家が成立する部分もあると思いますが、大きいのはインターネットで集客コスト(金銭面だけでなく、時間的、精神的なコストも含めて)が下がったことで、個人でガイド仕事を成立させることが容易になったんだと思います。それをきちんと活用していると言う点で彼の活動は大注目です。後に続く人が早めに出てくるといいのですが。
一方、もう一人、注目しているのは近藤謙司さんです。アドベンチャーガイズの。
この人がいなければ日本発の、マス向けのヒマラヤ公募登山隊というものが出てこなかったでしょうし、彼の隊を利用するかどうかは別としても、一般人が登山をはじめて、ヒマラヤに行きたい、と思った時に、どういう風に目指せばよいか、という灯台的な役割を果たしていると思います。
今後ヒマラヤに行く日本人が増えるも減るも、彼らの活動次第でしょう。
こちらも書けば長くなるのですが、また今度。
とりあえず、明日から遠征頑張れ!2月に飲みに行く約束をしたので、そんときに話を聞かせてください!