アコンカグアから下山

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先ほど、アコンカグアから下山してアルゼンチンのメンドーサという町に着きました。
結局、頂上を踏むことは出来ませんでしたが、6700mを越えた地点まで行くことが出来て、私もお客様のkyokoさんも力を出し切ったという感じです。
21日にBCを出た後、C1のニドデコンドレス(5300m)で2泊して、2泊目の夜中2時半に出発し、頂上直下のグランカナレッタというところで引き返しました。最後は苦渋の選択でしたが、かなり風が強い場所で滑落の危険もあり、ご本人も私もやむなし、という選択でした。その日は下山も含め16時間行動。最後は二人ともバテバテでした。
登頂日の前は、連日天気が悪く、力をだせないままちょっと諦めムードだったので、登頂を狙った日だけ天気が良くて、力を出し切ることが出来てよかったと話しています。これもBCであちこちかき集めた情報のおかげ。高所登山は情報合戦に勝つことも重要です。
詳しい記録はまたアップしますが、今回は、高所登山の難しさ、そして、キリマンジャロやキナバルといったツアー登山が頻繁に出ている山々から、例えばアコンカグアやマッキンリーへのステップアップは本当に難しいなぁというのが率直な感想です。
それにしても、登山期間中かなり厳しいガイドだった私に(ご本人がこのあとマッキンリーを目指したいとおっしゃっていたので、いろいろと細かく厳しくしていました)よくついてきてくださいました。今回は頂上を踏むことは出来ませんでしたが、登山について本当にいろいろなことを学ばれて、いろいろ見つめなすことが出来たのではないかと思います。
こちらでは、グランカナレッタまで行った、というとみんな「Congratulations!」と言ってくれます。アコンカグアを知っている人は、それが頂上のすぐ手前で、そこまで行くのが本当に大変だと知っているからでしょう。その感覚をうまくご本人に伝えられないのがちょっともどかしいです。
本当にお疲れ様!kyokoさん。