陽性、陰性は分かるけど、偽陽性、偽陰性ぐらいになるとなんとなく。感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率になると、ニュースでみて分かったつもりになってるけど、ちょっと突っ込まれると説明できない。そんな人が多いんじゃないでしょうか。私がそうでした。
今朝、twitterでひまみみ先生からこんなツイートがあって、よくわからなかったので質問してみました。
よく分からなかったのは以下の部分。
陰性という結果は陽性という結果以上に信用できません
いろいろ聞いた結果、私が用語を正しく理解していなかった、ということが分かったので、自分の理解のためにチャートにまとめてみました。
詳しく説明してくれたひまみみセンセイ!ありがとうございます!
感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率

真の陽性被検者のうち、陰性と出てしまうのが、偽陰性。
真の陰性被検者のうち、陽性と出てしまうのが、偽陽性。
陽性被検者のうち、偽陰性が出る割合が、感度。
陽性被検者のうち、真の陽性の割合が、感度。
陰性被検者のうち、偽陽性が出る割合が、特異度。
陰性被検者のうち、真の陰性の割合が、特異度。
検査陽性のうち、真の陽性の割合が、陽性的中率。
検査陰性のうち、真の陰性の割合が、陰性的中率。
例えば、陽性患者が被検者の30%ぐらいの場合

PCR検査は、感度が最高で70%、特異度99%と言われています。
例えば、陽性患者が被検者の30%ぐらいの場合。現状、当たらずも遠からずな感じだと思うんですが、以下のような数字になります。
これが、今のところ陰性という結果(陰性的中率:88%)の方が陽性という結果 (陽性的中率:95%) よりも信用できない、につながってるんですね。
正しい用語で議論するのが大事
医学的見地がなくてもいろいろな人がSNSはじめいろいろなところで意見をいうことが多いタイミングだと思います。それ自体は、いろんな意見が出てくる、という意味で非常に良いことだと思っています。(揶揄とか議論にならない攻撃もあって荒んできてるなぁという気もしてますが)
コロナ対策も医学的見地、政治からの見方、経済からの見方、オペレーションどうするか、いろいろな知恵を集合させなければならないと思います。
立ち位置の違う場所から意見を交わすには、議論のマナー的な問題やフォーマットなど大事なポイントがあると思います。それに加え、用語の定義をしっかりと理解しておく、も大事な点だと思いますので、まとめてみました。
ちなみに、ひまみみセンセイがこちらにまとめてくれてたりします。
