いろんな協会の声明を読んできましたが、一番踏み込んでいるメッセージだと思います。そして、具体的です。
抜粋掲載しますが、ぜひHPに行って、詳細までお読みください。
登山者の方々へ、の7項目
- 「緊急事態宣言」発令中は、行政の指導に従って下さい。
- 今、登山に向かうこと」が「自分の命」と「関係する全ての人の命」を左右するという現実をご理解下さい。
- ご自分を含めて「全ての人が感染者の可能性がある」とお考え下さい。
- 最近2週間のご自分の行動を振り返って下さい。
- 行動する場合には、その全ての行程で”三密”の全てを避けられるのか考えて下さい。
- 国内全ての地区で医療崩壊が起こっていることをお知りおき下さい。
- 国内の救助活動も従来通りには行えなくなっていることをご理解下さい。
登山は自然環境における個人の活動ですが、社会と完全に無関係ではありません。山中での発病は当然ですが、事故での搬送も医療体制に負担をかけますので、今は反社会的とすら見なされるかも知れません。登山者の社会的責任に十分ご配慮いただければ幸いです。
山小屋関係者の皆様へ、の6項目
- 「連休明けまでの休業」「今年度営業中止」等のご英断に感謝いたします。
- 中・長期的展望に立ち「山小屋と従業員を守ること」を一番にお考え下さい。
- 1人の感染者も出さない・全従業員の命を守る を最優先させて下さい。
- ご自分も含めて「全ての人が感染者の可能性がある」と考えての対応をお願いします。
- 国内全ての地区で医療崩壊が起こっていることをお知りおき下さい。
- 本疾患に対峙する際のジレンマをご理解ください。
共通項目、「 国内全ての地区で医療崩壊が起こっている 」と言い切っていること
都や国のコメントを聞いていると、ギリギリの状態、というようなあいまいな言い方をしていますが、「すでに医療崩壊が起こっている」現場の医師としてはこれが実情、というところなんだと思います。
2年も3年も自粛したら、確かに社会が沈んでしまいます。戻すタイミングについては考えなければなりません。
ただ、今はその時ではないと私は思います。戻すタイミングが早期に来るよう、そして、ピークのタイミングで失われる命が一つでも減るように、家にいるようにしましょう。
そして、体力作りも忘れずに!家にいる、と体力落ちる、は同義じゃないですよ!