入山禁止の栃木・日光男体山で遭難事故 – しかし、実名晒せっていう声には断固反対 –

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「 入山禁止の栃木の山で遭難 川崎の25歳、ヘリで救出 」

入山禁止の栃木の山で遭難 川崎の25歳、ヘリで救出:朝日新聞デジタル
 栃木県日光市の男体山(なんたいさん)(標高2486メートル)で2日午後2時半ごろ、単独で登山していた川崎市川崎区の団体職員の男性(25)が遭難し、知人を通して日光消防署に救助を要請した。栃木県防災ヘ…

今回は、八ヶ岳・阿弥陀岳の遭難の時と違って、このweb情報しか知りません。今回は凍傷のようです。

ただ、前回の八ヶ岳の遭難の反響がちょっと怖いものだったので、書いておきます。私は、遭難者の実名報道は断固反対です。

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野口健さんも実名報道を検討すべき、と

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200428-00000108-dal-ent

事故の抑止力になるとは思えない

そもそも、我々は警察でもなければ人を裁く立場ではない。私も自粛を呼びかけてはいますが、それはお願いベースの話、山の未来を考えての話、事業者や救助隊のリスクを考えての話です。

例えばパチンコ屋の実名報道は法人であり会社です。そして、好むと好まざるとにかかわらず、現在の法的根拠にのっとってやっています。これと個人への、私刑のような実名晒しとは分けて考えるべき。

我々がやらなければならないことは、こういう事態を周知して、誰でも事故りますよ、という事実を少しでも多くの人に伝えることだと思います。だから、事故の周知はするけれど、事故を起こした人の批判をしない。
そして、まずは助かってよかった、と思うこと。私の中でその思考の仕分けは結構大事です。

これだけの自粛要請が出ているわけで、自粛の動きを知らなかった、ということはないでしょう。それを理解してそれでも行く人たちは、おそらく事故のことは全く想定していない。

そういう人に、事故が起こった後のリスクを大きくすることは意味がないと思うのです。しかも、法治国会的にアウトな形で広めることは、業界全体としてプラスに見えるとは到底思えません。

できる限りフェアな事実を伝えること。最後判断するのはそれぞれ

4団体自粛メッセージの後、ライターの柏澄子さんとやり取りしています。

印象じゃなく医療的な根拠も含めてできる限りフェアな事実を伝えていきたいよね、と言って、どこにアウトプットを出せるかわからない中で議論してきた内容を、一つの形としてyamakei-onlineに掲載させていただきました。

なぜ、いま「登山を自粛」なのか。その先の出口はどこにあるのか――。医師2名を含む、山を生業にする関係者8名の声

また、この集まりで危機感をもって、JBpressという山岳業界外のメディアにも寄稿させていただきました。

3密ではない登山を今なぜ自粛しなければならないか

我々は事業者です。むやみやたらに自粛キャンペーン張りやがって、って思われている方も多そうですが、皆さんが趣味を我慢しているのと違って、身を削って自粛のお願いしているんです。

事故そのものには腹が立ちます。無力感もある。

それでもね。自粛しなかった人を晒すのは違う。

なぜメッセージが届かなかったか、どうやったら次に行こうとしている人に再考してもらうことができるか。

そんなことを考えながら、まだ出せないけど、 私の今のタスクは「山のファンの人たちの気持ちを山岳事業者に届ける仕組みづくり」 なので、しっかり仕事していきたいと思います。

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山ニュース
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経営と登山のあいだ
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